最後に、クアトロテストを受けるかどうかということを助産師さんに聞かれた。クアトロテストとは、お腹の赤ちゃんが、ダウン症候群・開放性神経管奇形・18トリソミーである確率を母親の血液で調べる検査だ。これで先天奇形の可能性が高いと出たら、さらに羊水検査で詳しく検査するかどうかを決めるための検査だ。
私はあらかじめこのことに関しては、夫と話し合っていた。「たとえ検査で障害を持っているとわかっていても、私には堕ろすことはできないと思う。だから検査はしなくていいです」と話した。すると助産師さんも、「私もそう思います。堕ろさないと決めていたとしても、検査をしたらどんなに意思が強い人でも迷いが出ると思う。だからやらなくていいと思います」と言ってくれた。
その後私が、「私みたいに30歳を数年超えて出産すると、やっぱり障害の確率とか高くなるんですか」と聞いてみた。すると助産師さんは、「このクリニックなんて30代ばかりよ!29歳の妊婦がくると、うわ~若い!って思うよ。」との頼もしいお言葉。他の人が何歳だろうと自分のお産には関係ないのだが、やはりこう言われてホッとするのであった。
こうして、育良クリニックでの初診は終わり。赤ちゃんも順調だったし、先生や助産師さんなどみんな感じが良く、安心して今後このクリニックに通うことができそうでご機嫌でクリニックを後にした。
なお、この時の健診代だが、約15,000円かかった。たぶん他の産婦人科にくらべ、高いほうだと思われる。実際、私が1度目にかかった病院では、検査の内容も多少違うのだろうがそのときの費用が3,000円台。だから今回もそれほどかからないだろうと思い、1万円くらいしか持っておらず、慌てて下のコンビニのATMで下ろしてくるなんていう恥ずかしいことをしてしまった。健診に行くときは、大目に用意していったほうが良い。
他にも同じ時期に妊娠した人たちに聞いたら、育良クリニックの健診費用はけっこう高いほうだった(毎回、検査内容によって若干費用は異なるが)。そしていざ出産の時にかかる入院費用も、平均的な値段にくらべたら20~30万円高いと思われる(よく芸能人とかがお産するブランド病院はもっと高い)。
高いということは事前に調べて知っていたのだが、私にとってお産は重要なことであり、どうしてもこのクリニックにしたかったので、そこは必要経費だと私たちは思った。
実際、このクリニックで出産して思ったのだが、私たちにとってこの費用は決して高いと感じるものではなかった。方針も良かったし、入院中は本当に帰りたくないくらい快適に過ごすことができたし、今でもあの病院にして良かったとよく夫と話すのであった。
なお、病院の好みは人それぞれだと思うので、何を優先するかによっても良い病院の基準というのは違ってくる。だから私の意見が絶対ではないので、これから病院選びの参考にする人は、あくまでも参考意見として読んでほしい。
こうして私は、ルンルン気分でクリニックを出て、気分も良かったので近くのお店でおいしいボリュームたっぷりのランチなんかを食べて帰った。ついさっき助産師さんから、体重増加に気をつけるよう言われたばかりなのに、もうこれである。この先もこんな感じだったので、予想通り私の体重管理は、妊娠中もっとも苦しい課題となるのであった。
ところで家に帰ってから、もう一つ嬉しいことが待ち受けていた。ポストを覗いたら、なんと私の大好きな作家の方から手紙が来ていたのだ!!
実はこのちょっと前に、この方の本を読み、心の底から感動し、普段はあまり筆まめではない私が、感動の勢いで私の感想をしたためた手紙を一気に書き上げ、初めてファンレターというのを出したのであった。
そして返事なんて当然期待していなかったのに、この日予想外のファンレターの返事がポストに入っていたのだ。封筒には、達筆なきれいな字が書かれており、家に入ってドキドキしながら手紙を読んだ。
やはり素晴らしい本を書くだけあって、とても素晴らしい人柄であることがうかがわれる、誠実で優しさがあふれた感動的な手紙だった。私は天にものぼるほど嬉しく、その手紙は今でも私の宝物になっている。
こうしてこの日は、色々な意味で幸せを感じられる一日であった。そして未来に対して希望も自然にあふれてきた。お腹の赤ちゃんのためにがんばろう!!という気持ちが自然にわいてきて、プレッシャーみたいなものではなく、幸せな責任感を感じるのであった。
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