先生に旅行はやめるよう諭された私だが、それでもやっぱり旅行はあきらめきれず、往生際悪く家に帰ってきてあれこれ調べてみた。まずはネットで妊娠初期の旅行について検索。
やっぱり飛行機は妊娠後期には制限があるものの、初期は特にないらしい。それもそのはず、たとえばいわゆるハネムーンベビーなどは新婚旅行中に身ごもってそれから飛行機で帰ってくるわけだから、本人が気づいていないだけで妊娠初期の状態で飛行機に乗っているわけである。
それに飛行機の客室乗務員の方だって、妊娠に気づかず仕事をしている人もいるだろうし、産休に入るまでは飛行機に乗って仕事を続けている人だっているのだ。だから私だって問題はないはず!!と自分に都合よく解釈する。
でも、ネットで不安になる情報も色々見つけてしまった。妊娠8週未満の旅行は、まだ安定期に入っていないため色々危険が伴うこと、飛行機の気圧の低下は胎児の奇形の確立をほんの少しだが上昇させるらしいということ、また飛行機に乗って上空を飛行しているときは、地上よりも多くの放射能が降り注いでおり、それの胎児に対する影響はまだわからない、などというような記事も目にしてしまった。
こうなると「海外旅行に行きたい!」なんていう私のわがままで、ほんの少しの確率だとしてもわが子を危険にさらすようなことをしていいのだろうか、たぶん何も起こらない確率のほうが高いけど、万が一何かあったとき、私はものすごい後悔をするのではないか・・・などとあらゆる不安で頭の中がいっぱいになってくるのであった。
妊娠していると知らないで旅行に行ってしまったのならいいが、知っている今は、どうしても不安がぬぐいきれない。客室乗務員さんが妊娠して飛行機に乗っているのと、私が旅行で飛行機に乗るのではやっぱり何かが違う気がする。
こんなことなら妊娠って気づかないうちにカンボジアに行ってしまえばよかったと後悔したが、今更そんなこと言ってもどうにもならない。
しかもカンボジアの医療状況をネットで調べたら、長らく続いた内戦状態で、多くの医者は殺されたりしてカンボジアは極度の医師不足の状態だし、カンボジア国内にはきちんとした病院がいまだ整っていないと思ったほうがいい、なんていう情報も目にしてしまったのだ。・・・・。「これを知ってもまだ行くか・・・」私の中でそうささやく声があった。
安定期に入ってからならまだしも、私は今妊娠4週で、妊娠初期といえばたしか脳神経などの神経系が活発に発達する時期で、そんなときに高濃度の放射能を浴びたらやばいのではないかとか、よけいな刺激や振動で流産してしまうのではないかなどと怖くなってしまった。
情報を探せば探すほど、どんどん不安になっていくのだが、それでもまだ旅行をあきらめきれない私は、これらの不安を吹き飛ばすような、「旅行しても大丈夫だよ!」と決定的に安心させてくれるような情報を探した。というかたぶん私は、最初からこの安心がほしくて、ネットであれこれ情報を探していたのだろう。
そんな時、アマゾンで見かけた『飛んでる妊婦』などという本まで買ってしまい、旅行をしても大丈夫!というかすかな希望をその本に探そうとしたりもしたのであった。
ちなみにこの本は、元フライトアテンダントの女性が妊娠・出産してからの経験をつづったもので、彼女は職業柄か妊娠中も活発に世界中を旅行するなど、妊娠ライフを積極的にエンジョイした人である。
私にも参考になるかと思って買ったが、所詮この作者と私はあまりにも環境が違うので、結局私が旅行しても大丈夫と思えるような安心感をもらうことはできなかった。
結局何日も「やっぱりきっと大丈夫!予定通りカンボジアに行こう!!」などと思ったり、「いや、何かあったらあとですごーーく後悔するからやっぱりやめよう・・・」などと悶々と考え、いろいろな人に相談したり、本やネットで調べるなど無駄なあがきをする私であった。
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