実は、長野旅行に出かけた５月のはじめ、本来なら生理が来るはずであった。でも長野に行ったら、いっぱい温泉に入りたいので生理が当たらなければいいなー、なんて思いながら旅行に出かけた。すると普段は規則正しく生理がくる私なのに、希望通り旅行中生理になることはなかった。
一抹の不安を抱えながらも、「ラッキー♪」と温泉を楽しんで東京に帰ってきた。しかし東京に帰ってきて数日たっても、生理は始まらなかった。
今までほとんど生理が遅れることがなかった私は、ちょっと焦った。でも、まさか仕事を辞めてこんなにすぐ子どもができるとは考えられない。だって、今まで両親をはじめまわりの人から散々、「早く子どもを作ったほうがいいよ。子どもを作ろうって思ったって、すぐにはできないもんなんだから。しかもあんたはもう若くないんだから」みたいなことを言われ続けたからだ。
素直な私たちは、「そっかー。子どもってすぐにはできないもんなんだ」と思い、数ヶ月単位、いや下手したら数年単位で子作りを考えていたのだった。だから私が仕事を辞めて、「さあ、子どもを作ろう！」と避妊をやめてすぐのこの時期に、まさか妊娠しているはずがないという思い込みが私にはあった。
だから生理がこなくてちょっと不安になっていたものの、その不安を打ち消しながら着々とカンボジア旅行の準備を進めた。旅行会社に行って旅行の手続きをしたり、カンボジアはビザを取らなければならないので、青山にあるカンボジア大使館にビザの申請に行ったりしていた。
しかし、生理が来る予定の日から１週間を過ぎてもまだ生理がこない。さすがに心配になってきた私は、検査薬で検査ができる日を越えたところで、市販の妊娠検査薬を買ってきて検査をすることにした。2006年の５月８日のことであった。でもこの時はまだ、妊娠していない確信を得るためにだったが・・・。
結果は、・・・まさかの陽性。「ええ?っっ！！！」て感じだった。たしかに子どもはほしいけど、こんなにすぐ妊娠するなんて・・・。まったくもって心の準備ができていなかったので、驚いた驚いた^^;
妊娠検査薬で検査したのは平日の昼間だったので、会社に行っている夫に一応結果をメールしてみた。夫は喜んでくれたみたいで、その日の会社帰りにはお祝いの花なんて買ってきてくれた。
もちろん子どもはほしかったので、私も嬉しかったことには間違いない。女性って実際妊娠するまでは、本当に自分が妊娠できるのかどうかも分からないし、ひょっとして子供ができないかも、なんて心配を私はひそかに抱いていたから。
でも妊娠することができて嬉しかったのと同時に、出産という大仕事を自分もできるのかという不安と、これは本当に不謹慎なのだが「カンボジアは？クロアチアは？」という旅行はどうなるのだという思いが、頭の中を駆け巡るのであった（赤ちゃん、本当にごめんね?！！）。女心は微妙なのであった（私が未熟なのか^^;）。
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